土地探しとハウスメーカ絞込み マイホームを建てよう!!


2002年10月某日 住宅展示場めぐり 
ABCハウジング 草津住宅公園

旭化成ヘーベルハウス EVERS.3 新築計画を始めて約9ヶ月が経ち、その間には新しく開発された住宅地を見てまわったり、不動産関連の雑誌によって情報を収集したりしてきました。 本格的な建築築に向けて行動を起こそうと、再び住宅展示場に足を運ぶことにしました。 今回は候補にあがっているうちの一つ、旭化成ヘーベルハウスの EVERS.3 を見学しました。

へーベルハウスの布基礎 ヘーベルハウスのモデルハウスには基礎と床下を見ることができるように半地下となっている場所があります。 そこからは、連続布基礎 (鉄筋コンクリートで途切れることなく全てつながっている基礎) や床下の様子を見学することができます。 1階の床下はコンクリート敷き、鋼鉄製の大引きにへーベル板という構造となっており、木材が一切使われていない様子を確認することができます。 ですから、シロアリの心配も無く、耐用年数は65年以上あるそうです。
へーベルハウスの躯体
 続いて、躯体の説明をしてもらいました。 柱は角型鋼管、梁にはH型鋼を使用した、ハイパーフレーム構造と呼ばれる方式で高い強度を持ち、地震の揺れや台風の風圧などの外圧をしなやかに吸収するそうです。 見たところビルを建てているように見えますね。
 大黒柱のようなものは無く、1階と2階の柱の位置は間取りに合わせて自由に移動することが可能。 また、剛性が高いため耐力壁の数も少なく、間取り設計の自由度が高いことも特徴として上げられます。
ヘーベルボード
 全てのヘーベルハウスの外壁に使われているヘーベル板は、広くはALCコンクリートの分類にあり、内部に無数の気泡を持ち高い断熱性、耐火性を持ちながらも、水に浮くほど軽いコンクリート外壁です。 高い断熱性を活かし保冷/冷凍倉庫の壁、その軽さから高層ビルの間仕切り壁にも使用されています。 また、日本国内のみならず、世界中の酷寒地から酷暑地で使われている信頼の置ける外壁です。
 そういえば子供の頃、ビルの建築現場に落ちていた軽石をもらって帰って道路に絵を描いて遊んだことを思い出しますが、そのときの軽石がALCコンクリートだったのでしょうね。
 但し、その高い性能を維持するためには15年ごとに外壁塗装の塗り替えが必要だそうです。 いろいろと調べたところ、ヘーベル板は内部に独立気泡を持つとされていますが、カタログなどではこの独立気泡が細孔によりそれぞれつながっているとあります。 このために無塗装の場合、内部への水分の侵入を許してしまい、さらに酷寒地ではこの水分が氷結することにより体積が増し、非常に稀ではありますが亀裂が発生することがあるそうです。 これを防止するために塗装が必要なんですって。
 他にも、このヘーベル板は2階の床にも使われていて、2階を歩き回る音が響くことを防いでくれますし、フラットな屋上ではテラスとして使えることはもちろんのこと、特殊な軽い土を使った屋上ガーデンを作ることもできます。 将来の増改築にも柔軟に対応できるような給排水システム、例えば2階にキッチンを増設する可能性があるなら、近くまで給排水管を敷設しておくこともできます。




2002年11月某日 住宅展示場めぐり 大津プリンスホテル住宅博


 今回は、積水ハウスのウィズダインと旭化成ヘーベルハウスのハイキュービック、アヴェール3を見学しました。
 積水ハウスは説明を聞ける営業が不在だったので内装だけ確認し、ヘーベルハウスのハイキュービックへ行きました。 こちらは完全に無人だったので内装だけ見て周り、となりにもう一軒ヘーベルハウスのアヴェール3が建っているのでそちらに行きましたが、こちらも展示場は開いていますが留守のようだったで勝手に見てまわっていました。 暫くすると展示場の営業さんがやってきて声をかけられ説明を受けました。 このヘーベルハウスの営業さんはとても聞き上手、話し上手で何を聞いたらよいのかさえあまり良くわかっていない私たちの思いを悟ってくれて、あまり自社の商品をアピールせず展示場の見かたを教えてくれました。 営業さんにもよるのでしょうが、私の中ではヘーベルハウスの印象が急上昇したことには間違いありません。

教わった住宅展示場の見かたと家作りのポイントを紹介します。

■住宅展示場の見かた
1. それぞれの商品(建物)のイメージやコンセプトを確認しておくこと。
2. 住宅展示場はかなり規模が大きいので、間取りは参考にならない
3. 内装品は通常のものよりもハイグレードなものが使われていることが多いので確認したほうが良い。
4. インテリアの色使いや家具の配置などで空間の雰囲気が変わるので良く見ておく。

■家作りのポイント
1. 基礎、躯体、外壁、断熱方法の違いをよく理解する。
2. クロスは古くなれば張り替えることができる、ドアも交換することができる、風呂やトイレ、キッチンも簡単に交換することができますが、基礎や躯体、外壁は建て替えまで交換することができないので、メーカー選びは基礎、躯体、外壁、工法を第一に考えること。
3. 家のどこか一ヶ所に自慢できるものを作ろう。




2002年11月10日(日) 土地探し


 ハウスメーカを選ぶことも重要と思いますが、どこに建てるかの方が重要でしょう。
住まいの所在が明らかになると防犯上好ましくないので詳細は申し上げられませんが、建築する場所として以下の条件をあげました。 なかなか良い土地が無く、不動産屋、広告、実際に探して回ったりと苦労しました。

■建築場所の条件
1. ある程度の広さ(70~80坪以上)の庭が欲しい。
2. 鉄道沿線であること。
駅からバスに乗らなければならないのであれば、その分遠くになっても良いから駅に近いほうが良い。
3. 上下水道完備。 合併浄化槽を埋設しなければならない地域は候補から外す。
浄化槽は下水道施設が整備されたときに撤去する必要があり、撤去費用を負担しなければならないそうです。
4. 降雪&積雪地域の場合は融雪設備が整っていること。 融雪設備がある道路に面している土地を選ぶこと。
5. 高圧送電線の付近は電磁ノイズが多いため避ける
6. 付近の電柱に気をつけること。
電柱があるためガレージの場所に制限を受けたり、窓の前に電線があり目障りになることもある。
7. なるべく安いほがうれしい。




2002年11月24日(日) 旭化成ロングライフ見学会


 建築中のお宅や実際に住んでおられるお宅を見学することができる、ロングライフ見学会に参加してきました。 地耐力検査やさまざまな外壁材の耐火試験が行われ、客観的な判断ができる情報を得ることができます。 また、決して契約をとりつけるような営業トークは無く、お世話になるハウスメーカが決まっていない私たちでも気兼ねすることなく参加することができました。

■見学会の内容
10:00 KTVハウジング近江八幡住宅展示場に集合し、観光バスに乗り出発
10:20 甲西町にある建築現場に到着。

 現場の状態は、基礎が出来上がり、躯体が組み上げられ、1階と2階の床、外壁、屋根にヘーベル板が取り付けられていました。

1. スウェーデン式サウンディング方式による地耐力調査の実演
 先端にドリルの歯のようなものがついたシャフトに100kgの荷重を加えた状態で回転させ、シャフトが地中に25cm入るために何回転必要かを記録しながら数メートル調べます。 測定場所は多いほど地中の様子が良くわかります、通常は建物の四隅と中心を測るようです。
2. 外壁耐火試験
 ヘーベル板、サイディング材、セラミック系外壁の3種類を準備し、それぞれの外壁を火災を想定しガスバーナーで30分間加熱しその様子を観察します。
  ・ヘーベル板は外側が変色、内側は素手で触れる程度の温度。
  ・サイディング材は焼け焦げボロボロに朽ち果て、内部の断熱材も焼けていた。
  ・セラミック系外壁の外側は変色する程度だったが、内側は炭のようになっていた。
3. 建物内の見学
 建物内部の壁は全く作られていない状態で数本の柱と耐力壁のみなのでとても広く感じた。 2階では参加者全員(20数名)でジャンプし躯体の頑丈さを体験。 木造住宅の場合、この状態でジャンプすることはできないそうです。 また、ヘーベルハウスに使われている角型鋼とC型鋼の重量比較やねじれに対する強さを確認。 C型鋼は随分軽く片手で持てる程度で人の力で簡単にねじることができましたが、旭化成の角型鋼管はかなり重く頑丈で人の力ではねじることはできませんでした。
13:00 草津市内にある築15年のヘーベルハウスを見学
 立てられてから15年が経過しているために古さを隠せないデザインだったが、新築してから15年間一度も補修をしていないとは思えないほど綺麗な建物だった。 リビングには石油ストーブが一台だけありましたが、寒くは無く十分でした。 エアコンは小型の物を使用しているが真夏でも十分冷えるそうです。 断熱性能が非常に高いことを体感することができました。 しかも、15年前の建物にもかかわらずこの性能を持ち合わせていることに感心しました。
14:00 中主町にある築3年のヘーベルハウスを見学
 大きな家ではありませんでしたが、リビングには畳コーナがあり、掃きだし窓からはウッドデッキが庭へ続きさらにリビングを広く見せていた。 掃きだし窓の上には電動巻上げ式オーニングがついており、夏場はこれを出すとリビングに直射日光が入らず涼しくすごせるとのこと。 キッチン~ユーティリティ~洗面~浴室の動線も良く作られていました。 キッチンには生ゴミ用ダストシュートが取り付けられ衛生的にゴミ処理ができるところには感心しました。 全体的には和風に作られてとてもセンスの良い家になっていました。
15:00 KTVハウジング近江八幡住宅展示場に帰着
 帰りのバスの中で大阪ガスからプロパンガスについての案内がありました。 滋賀県の都市ガスは湖南地域でしか利用できないため、県内の多くの地域ではプロパンガスを利用しています。 都市ガス供給エリアが拡充した際にプロパンガスからスムーズに移行できるように、大阪ガスの子会社であるリキッドガスが都市ガスに近い金額でプロパンガスを提供しているので利用してもらいたいということでした。

 ヘーベルハウスの基本性能の高さを改めて体感することができました。 ヘーベルハウスができてから30年間この基本性能が大して変わっていないことには非常に驚かされることで、30年前の住宅にはこれほどのものはなっかことでしょう。 他のハウスメーカーは、ほとんど見ていませんがヘーベルハウスが最も優れているように思いました。
 また、多くのハウスメーカの営業は他社と比べて自社の優れたところをアピールしていく話術が多い中、旭化成についてはそのようなことがない点もよほど商品に自身を持っているからなのでしょう。
 今のところ、ヘーベルハウスか積水ハウスが良いと考えています。




次は、資金計画について考えてみます