住宅展示場めぐり マイホームを建てよう!!


2002年1月某日 住宅展示場めぐり ABCハウジング 草津住宅公園

ABCハウジング 草津展示場 マイホームを建てるといっても何から始めれば良いのか全くわかりません。 資料収集と住宅展示場を見てみる&雰囲気に慣れるということを目的として、住宅展示場に行ってみることにしました。

 JR草津駅の西側に広がる商業施設、『A-SQUARE』 にある 『ABCハウジング 草津住宅公園』 のモデルハウスを見学しに行きました。
 初めて住宅展示場を見学しましたが、タダで見せてくれるハウスメーカはほとんどなく、入口でアンケートに答えなければ見せてもらえないところばかりでした。 また、展示場の中では必ず案内人として営業がついてまわり、『土地はお決まりですか?』、『ご予算は如何ほどですか?』 などと具体的な話を持ちかけてくるので、そこまで話が進んでいない私たちは落ち着いて見学することができません。 居心地が悪いので、とりあえずカタログを数冊もらって帰ることにしました。
 マイホームを建てるにあたって最も重要なファクター(要素ということですね。)として考えるべきことは、 どこに立てるか? と 誰に建ててもらうか? この2点になると思います。 なぜなら、住む場所 (建てる土地) によって生活環境は大きく変わりますし、必要とされる住宅性能も地域によって異なるためです。

今日見学したモデルハウス
ヘーベルハウス EVERS.3
ヘーベルハウス
EVERS.3
住友林業 ゆう21 BIGOAK EX
住友林業
ゆう21 BIGOAK EX
トヨタホーム メレーゼ
トヨタホーム
メレーゼ
パナホーム Sun Lucas CERAⅡ
パナホーム
Sun Lucas CERAⅡ





2002年2月某日 住宅展示場めぐり 大津プリンスホテル住宅博

 大津プリンスホテルに住宅展示場がオープンしたので見学に行きました。 1日で11社13棟のモデルハウスを見学してまわり、もう心も体も疲れきってしまいました。 一番の気苦労はやはり、展示場の入口でアンケートに答えなければならないことですね。

 展示場には各社の代表的な住宅が建てられており、どれもが素晴らしい仕上がりでした。 やはり展示場の住宅には憧れを抱きますね。 全ての住宅でいえる事は、外観や内装からはどのような工法で建てられているか判断がつかず、鉄骨か木造かですら営業の説明を聞かなければわかりません。 また、どのハウスメーカーも延床面積は60坪以上あり、入った感想は 『すごい、広い』 の一言でした。 内装も豪華に仕上げられドラマに出てくるような部屋になっていました。
 ちなみに、モデルハウスの価格は積水ハウスのウィズダインで5000万円くらい、三井ホームとトヨタホームのモデルハウスは1億円くらいかけて建てているそうです。 とても立派に見えますが住宅展示場のモデルハウスはスケールが大きすぎてあまり参考になりませんね。

今回も、気に入ったモデルハウスのカタログを持ち帰りました。

今日見学したモデルハウス
セキスイハイム ハイム進ドマーニJX
セキスイハイム
ハイム進ドマーニJX
セキスイハイム ツーユーセントワα
セキスイハイム
ツーユーセントワα
一条工務店 一条の洋館セゾン
一条工務店
一条の洋館セゾン
積水ハウス ウィズダインAX
積水ハウス
ウィズダインAX
エス・バイ・エル 新桂
エス・バイ・エル
新桂

大和ハウス I Wish モダンフラット
大和ハウス
I Wish モダンフラット

旭化成ホームズ ハイ・キュービック
旭化成ホームズ
ハイ・キュービック

トヨタホーム エスパシオGR
トヨタホーム
エスパシオGR

三井ホーム フリープラン
三井ホーム
フリープラン

スウェーデンハウス リンドヒューヴスタッド
スウェーデンハウス
リンドヒューヴスタッド

パナホーム エルイデオ ナチュラルスタイル
パナホーム
エルイデオ ナチュラルスタイル

三井ホームズ HXDシリーズ/ディーセント
三井ホームズ
HXDシリーズ/ディーセント

旭化成ホームズ アヴェール3 モノフォーム
旭化成ホームズ
アヴェール3 モノフォーム

代表的な工法のまとめ

■木造軸組工法 (在来工法)
特徴  古来の日本家屋から発展した工法で、躯体の荷重をタテ(柱)・ヨコ(梁)の軸で支え、地震や風など横からの力にはナナメ(筋交い)の軸によって分散させる。 柱や梁の太さや材質、位置を自由に任意に決めることができるので建物形状の自由度が高く、不整形地(正方形や長方形ではない複雑な地形)に対しても柔軟に対応できる。 また耐力壁(躯体を支える壁)による間取りの制限も少なく開口部も大きくとれる。 増改築の融通性が他の工法に比べ高い。
耐久性  シロアリに対しては床下の土間に防蟻処理を施し、湿気に対しては土台部に耐久性の高い材質を用い、さらに地面に近い木材には防腐防蟻処理を施したものを使用し対応。
耐震・耐火性  構造材を太くし筋交いをバランスよく配置し、その接合部には各種補強材を用いることで耐震性を高めている。 耐火性については、軒裏や外壁などに不燃材を用いることで対処している。
メーカと商品
一条工務店 一条の洋館セゾン

■枠組壁工法 (2×4工法)
特徴  2インチ×4インチの規格材を使用した面(壁、床、天井)により躯体を支えている 外圧に対しても面で受け止め建物全体に分散させ吸収する。 耐力壁の配置にルールがあり間取りに制約を受ける場合があるが、特別大きな開口部を設けない限り問題にはならない。
耐久性  気密性の高いため湿度対策が耐久性を左右する。 床下の土間に防湿フィルムを敷いたりコンクリートを打つことで対処している。
耐震・耐火性  地震による揺れを床・壁・天井の面で分散して吸収するため耐震性は高い。 また壁、天井の全面に防火性の高い石こうボードを張ることが義務づけられているため耐火性も高い。
メーカと商品
積水ハイム ツーユーセントワα 三井ホーム フリープラン

■木質・パネル工法 (プレハブ工法)
特徴  プレハブ工法のひとつで、床、壁、屋根などを全て工場で生産され現場ではそれを組み立てていく工法。 枠組壁工法と同様に、耐力壁の配置により間取り間取りに制約を受ける場合がある。 
耐久性  枠組壁工法と同様な湿度対策を行う必要がある。
耐震・耐火性  木質パネルを接着剤や釘、ボルトなどで完全な箱形に接合しているため耐震性は高い。 耐火性についても耐火性の高い石こうボードを使用し耐火性を高めている。
メーカと商品
スウェーデンハウス リンドヒューヴスタッド エス・バイ・エル 新桂

■鉄骨・パネル工法 (プレハブ工法)
特徴  プレハブ住宅として最も歴史のある工法。 軸組やラーメン構造の場合は、木造軸組工法とよく似ており間取りの自由度は高い。 パネル(軸組パネル併用)の場合は、パネルのサイズや配置のルールにより間取りの制約を受ける場合がある。
 ユニットの場合は、規格サイズのユニットを組み合わせにより間取りを構成する。 ブレース(筋交い)が無いため広い開口部を設けたり、大空間を作ることも可能。
耐久性  鉄骨系住宅の耐久性に大きな影響を及ぼすのが鉄骨のさび。 プレハブ住宅では、工場内で亜鉛メッキ鋼材の上にリン
酸塩を処理し、その上に電着塗装を施す多重な防さびを行っている。
耐震・耐火性  鉄骨の柱・梁・筋交いなどの精度は非常に高く、鉄骨をボルトで基礎に結合・一体化、また鉄骨同士もボルトにより結合されているため揺れに強い。 ユニット工法は、ユニットそのものが額縁のようなラーメン構造となっているため外力に対して強さを発揮している。
 耐火性については、コンクリート系の外壁材を用いた場合、鉄骨を被覆すれば耐火構造扱いとなる。
メーカと商品
積水ハイム ハイム進ドマーニJX パナホーム エルイデオ ナチュラルスタイル
トヨタホーム エスパシオGR 大和ハウス I Wish モダンフラット

■鉄骨・コンクリートパネル工法 (プレハブ工法)
特徴  鉄骨については鉄骨・パネル工法とよく似た特徴を持つ。 外壁となるコンクリートパネルのサイズや配置などに建物サイズの制約を受ける。 柱や梁のでないパネル構造に加え、構造部がコンクリートのため大空間にも対応可能。 しかしコンクリートパネルの重量から地盤が軟弱な場合には補強が必要となる場合がある。
耐久性  構造材に劣化しやすい素材を使っていないため耐久性は良い。 コンクリートパネルは工場で生産されるため、亀裂などの不具合もおきにくい。
耐震・耐火性  鉄骨・パネル工法と同様に高い精度の鉄骨をボルトで接合、基礎に対してもボルトで接合しているため耐震性能は高い。 内部に無数の気泡があるコンクリートパネルは非常に断熱性が高く耐火性能も良い。 気泡コンクリートは一般のコンクリート10倍の断熱性があるといわれている。
メーカと商品
旭化成ホームズ アヴェール3 モノフォーム 旭化成ホームズ ハイ・キュービック
積水ハウス ウィズダインAX

 ハウスメーカによって独自の構造、工法がありますが基本的にはこれらの工法に分類できます。 工法により特徴は異なりますが、耐震性、耐火性、気密性、断熱性についてはどれもかなり高い水準で満たしています。 まぁ、イメージだけで言うならコンクリート系は冷たい感じがしますが、コンクリート系でも十分に断熱効果は高く、というよりコンクリート系の方が外壁が分厚いぶん断熱性は良いと思います。 木造の中ではスウェーデンハウスが最も断熱性の高い (木製3重ガラスサッシなんかいいですね) とされていますが、フローリングの床を歩く音がよく響くところが気になりました。 積水ハイムのユニット工法も偶然見かけた建築現場が雨ざらし状態であったこと、ユニットを繋ぎ合わせるという工法がどうも私の性分に合わず気に入りません。
 軸組工法における木造と鉄骨の違いは、骨材の接合部にあると思います。 木造では接合部に鎹 (かすがい:ホッチキスの針のような形状をした金具で2本の木材を固定するもの) などの金具を用いますが、鉄骨系は基礎と鉄骨、鉄骨どうしの接合を全てボルト/ナットによって行います。 ボルト/ナットによる接合のため鉄骨の加工精度は高く、組みあがった躯体は非常に堅固であると思います。
 外壁については、塗り壁、サイディング、セラミック系、気泡コンクリート系などがありますが、気泡コンクリート系が一番丈夫で断熱性も高く、耐久性もありメンテナンス費用も低く抑えられるようです。 現段階では、火災の時にも絶対に燃えない鉄骨系を選び、外壁には耐火性が高い発砲コンクリートを使っているヘーベルハウスか積水ハウスのダインシリーズが候補にあがっています。

 連日、夜遅くまで資料を読み返し、私なりに考えた結果、住宅に求める基本的な要素について次の4つをあげました。
・高い耐震性能    当然、最優先される項目ですね。 1995年1月に発生した阪神淡路大震災では、私も実家で震度5を経験しました。 実家は古い建物ですが鉄骨の集合住宅であるため全く被害を受けることはありませんでした。 その経験から鉄骨住宅に、より高い耐震性があるように感じるようになりました。
・高い耐火性能    もらい火を防ぐ。 これが最大の目的でしょうか? 高い耐火性能=高断熱となります。
・高気密/高断熱    光熱費の中で冷暖房が占める比率は高く省エネな生活を行うためには、高気密/高断熱な住まいが必需品です。 ただし換気はしっかりしないといけません。
・低い維持費    いくら建築費を低く抑えることができても維持管理費が高くつくような必要な住宅では困ります。 老後に収入が減ったときのことも考え維持費があまりかからない住まいが必要と考えます。





次は、土地探しとハウスメーカの絞込みを行います。