RAYBRIGのHIDアシストランプType200を使用しています。 このライトは図2のようにインバータ~イグナイタ~ランプユニットの順に接続されてます。 ご覧のようにイグナイタ~ランプユニット間のケーブルは非常に短く20cmほどしかありません。 このケーブルにはバーナー(HID用バルブのこと)点灯の瞬間には約20000Vもの高電圧が印加されますので短くほどリークの危険性が少なくなります。 しかし取り付け時の扱いやすさやインバータ、イグナイタ(バラスト)の設置場所を考えるともう少し長いほうが扱いやすく、仕上がりもきれいになります。 そこで、ちょっと加工してみましたので紹介します。

図1 RAYBRIG HIDアシストランプ Type200 図2 左側ランプ部材一式

 
※ 警告 ※ メーカに確認したところ、HIDは点灯時の瞬間電圧が20000V、点灯後の安定時でも85Vの電圧が印加されています。 点灯試験を実施する場合は感電をしないように注意してください。 

作業ポイントとしてはリークを起こさないように絶縁をしっかり行うことです。


作業は各自の責任において実施してください。
 
1.ランプとイグナイタを分離する


 

 ランプ本体の裏側のトルクスネジ×4本を外し、防水用ラバーごとコネクターを半時計回りに回すと、ランプ本体からコネクターを外すことができます。

写真は防水ラバ-と金具を外した状態で撮影しています。
2.コネクタの分解


 

 精密ドライバ、模型用の先の薄いマイナスドライバ等を使って慎重にこじ開けます。 ツメは円周部に3箇所、ケーブルが出てくる面に2箇所あります。 本当に丁寧に行わないとツメが割れますよ。
 私も一箇所割ってしまって瞬間接着剤で固定しました。


 

 ハンダこてを使い、高圧ケーブル(中心の黒いケーブル)とアースケーブル、バルブ脱落検出ケーブルを外します。
3.高圧ケーブルの延長と組み立て


 

高圧ケーブルです。30KVDCの文字見えますかね?

高圧ケーブルは必要分だけ延長し、長すぎないようにしてください。 1mくらいなら問題ありません。


 

1. 防水ラバーにケーブルを通しコネクタの金具に延長用高圧ケーブルをハンダで接続します。

2. コネクターに防水ラバーをはめ込み、防水ラバーの穴とそこから出ているケーブルとの隙間に接着剤を流し込みます。

3. 高圧ケーブルと他のケーブルとの間隔を広げる為、高圧ケーブルはホームセンターに売っているエアツール用ウレタンホースを通しておきます。

全部赤色ケーブルですいません。


 

完成図です。

コネクタの根元はテープを巻いて防水しておいたほうが良いでしょう。
4.イグナイタ(バラスト)とランプユニットを分離するための防水コネクタを設けます


 

 防水コネクタを4セット準備します。 一部のカー用品店には1個400円で売ってました。 解体屋で仕入れてきてもOK。 ケーブルは全部で3本なので3極のものが使えそうですが、内部の電極間が狭くリークしますので、高圧用とアース、バルブ脱落検出用に分けました。


 

 防水コネクタを分解します。

 オス側、メス側共に端子押さえ用の板(写真の白い物と緑の物)が中に入っていますので、これを千枚通し等で引っ張り出します。

  
 

 コネクタ内のピンを抜き取ります。 ピンは樹脂のツメで左右から引っかかってますので千枚通しなどでツメを起こし引き抜きます。

ツメを破損しないように慎重に!
防水コネクタを分解するとこのようになります。


 

防水コネクタにケーブルを接続し組み立てます。

1. 高圧ケーブルにエアツール用ウレタンホースを通します。
2. ケーブルに防水用のビニールキャップを通します。
3. コネクタピンにケーブルをハンダ付けします。
4. コネクタを組み立てます。 分解のときと違い差し込むだけですので、写真は割愛します。
 
5.全体を組み立て点灯試験を行います


  

組み立ての手順は割愛します。 自分で分解したのなら組み立てることくらいできるでしょう・・・。


 点灯試験を行います。 点灯の瞬間にパチッとかジジッという音がすればどこかでリークしているはずですから今のうちに探しておきましょう。
6.車両への取り付け


 
 点灯試験に異常が無ければ、愛車に装備してあげてください。 これだけケーブルが長いと設置場所に困らないと思います。 配光調整は確実に行ってください。



Previous