チューニングコンセプト

 「羊の皮を被った狼」 という言葉に最もよく当てはまる車が 「ステージア260RS」 だと思う。 ステージアにエアロパーツを取り付けドレスアップしたかのような外観をまとっているが、そのボディのあらゆる所には剛性を高めるための補強が施されている。 また、ボディを外すとR33スカイラインと共通のプラットフォームとなっているため、260RSはまさに R33GT-R そのものといえるであろう。 しかし、ステージアはワゴンボディであるがゆえに車重の増加は必至であり、R33GT-R と比べるとその重量は約160kg増となっている。

 ステージア260RSの最大の弱点は、超ヘビー級の車重 (車両重量:1720kg) とワゴンボディからなる重心の高さといえるだろう。
 この弱点を克服し快適に操ることができるチューニングとは・・・。 ステージアらしさを失うことのないチューニングとは・・・。

 RB26DETTのチューニングメニューの多くは中低速を犠牲にして最高出力を追求するような仕様が多い。 RB26DETTの最高出力を追求したところで、そのパワーをどこで発揮すればよいのだろう。 最高出力を追及することよりも、日常よく使う中低速のパワーとトルクを高めることのほうが、速さを体感でき、運転する楽しみが増すことと考える。

 ステーションワゴンの快適性を崩すことなく、常用域のパワーとトルクを引き出す。 そのパワーに負けない足を組む。 高速、ワインディング、街乗り走行を重視し、時にはサーキット走行を楽しむことができるよう全体のバランスを考えチューニングを行った。


Tune & Dress-UP Data
 
 
 
 
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Fujimura Tuning Studio