記念品タオルのイラスト

2009年秋・公開映画

     『火天の城』 エキストラ出演レポート


作品について
原作  山本兼一 『火天の城』 (文藝春秋)
脚本  横田与志
監督  田中光敏
出演者  西田敏行、大竹しのぶ、福田沙紀、椎名桔平、水野美紀、渡辺いっけい・・・
公開日  2009年秋 東映系にてロードショー

日程、撮影場所 (参加したロケのみ記載しています)
 撮影日時  2008年10月4日(土)  7:00~17:15
 集合場所  滋賀県高島市安曇川町○○○
 ロケ現場  集合場所から車で数分の山間
撮影シーン  安土城築城の際に天守まで上げられたと伝えられている、「蛇石」と呼ばれる巨石が修羅 (重量物を運搬する
 ために使用された木製のソリ) で運ばれるシーンを中心に、織田信長を襲う刺客と護衛たちの立ち回りを撮影。
当日スケジュール
 7:00  滋賀県高島市安曇川町のとある公民館に集合
 7:30  着替え完了、ロケバスで現場へ移動
 各シーンの撮影
 ・修羅が引かれ、その上にある「蛇石」の上でお囃子に合わせて踊る使者。
 ・蛇石が運ばれている道路の沿道で掛け声をかける民衆。
 ・信長が使者の襲撃に会い、立ち回りが始まる。
 ・立ち回りが始まり、恐怖からパニックを起こして逃げ惑う民衆。 
12:30  昼食
 午前中撮影した一部のシーンをカメラアングルを変えて撮影。
17:00  辺りが暗くなり始めたので撮影終了
17:15  解散

 撮影日時  2008年11月1日(土)  7:00~16:15
 集合場所  滋賀県高島市安曇川町○○○
 ロケ現場  集合場所から車で数分の安曇川河川敷
撮影シーン  織田信長軍の行軍シーン
当日スケジュール
 7:00  滋賀県高島市安曇川町のとある公民館に集合
 7:30  着替え完了、ロケバスで現場へ移動
 行軍シーンの撮影
14:00  昼食
 行軍シーンの撮影(水中)
16:00  撮影終了
16:30  解散

10月4日 レポート
~集合~
 午前7時、滋賀県高島市安曇川町のとある公民館が集合場所です。 指定時間の午前7時に集合場所に行ったのですが、今日エキストラは100人以上いますので、既に受付にも列ができ、衣装への着替えとメイクを行う場所も長蛇の列になていました。 今日の役柄は戦国時代の宮大工という設定でした。 衣装を着け、顔と腕、脚などの肌が露出しているところに、日焼けのメイクを施します。 顔だけはメイク担当の方が適当に塗り塗りしてくれましたが、それ以外の腕や脚は自分でメイクします。 メイク場の横に置かれたテーブルの上には、皿に溶かれた塗料?とハケが数セット置かれ、各自で適当に塗っている様子は、マネキンに塗装をしている感じでした。  着替えとメイクが終わると、いつものようにロケバスに乗り込み撮影現場に移動です。

~ロケ現場にて~
 オープンセットに近づくと工事現場のような足場とクレーン車が数台来ており、クレーン車のワイヤーは青い布を巻いた足場 (編集で蛇石に合成します) が積まれた修羅と繋がれているようでした。 また、撮影現場の周囲でフレームインしそうな場所には足場を利用して青い布が張られていました。
 撮影現場の待機場所に着くと男性陣はカツラ合わせを行い、長い出番待ちに入ります。 毎回、長時間の待ち時間があるんですけど、他のシーンの撮影風景を見たり、オープンセットを観察しながらウロウロしながら出演を待ちます。(結構暇なんです)

~午前の撮影~
 長~~い時間待った後、ようやく出番がやってきました。 シーンは安土城築城の際に天守まで運び上げられたと伝えられる巨石 「蛇石」 を修羅に乗せ、それをお囃子に合わせて大勢で引っ張る様子を沿道で見守る民衆。 道の片側に適当に並び、手拍子や掛け声をかけワイワイと賑やかに振る舞います。 次はそのまま道の反対側にまわり同じように演技をします。 これをうまく編集して道の両側に民衆が詰め寄っている様子を表現するようです。
 次は 「蛇石」 が積まれている修羅の周りで爆発 (後で合成されます) が起こり、「蛇石」 の周りにいる使者が刀を抜き信長に襲いかかる。 信長の家臣との立ち回りが始まり、それに巻き込まれないように必死に逃げ惑う沿道の民衆たち。 といったシーンになります。 進路が交わるように逃げるとパニックを起こしているように見えるとの説明を受け、数回のリハーサルを行った後に本番となります。
撮影が始まるとスタッフから爆発音の擬音が発せられと、皆が一斉に演技を始め、一目散に逃げる者、その場に蹲る者、右往左往する者、崖に駆け上がろうとしたが滑落する者 (私はこの役割でした) などと、各自好きなように大混乱の様子を演じました。
 次は役者さんたちの立ち回りシーンです。 シーンの設定として忍者でも居るのでしょうか、高所作業車に取り付けられた滑車にワイヤーが掛けられていき、ワイヤーアクションの準備が進められていきました。 私たちは出番がないので、カメラのフレーム外の場所から撮影の様子を見学し時間が過ぎるのを待ちました。 数回のリハーサルがの後、本番が始まり、立ち回りが始まります。 なかなか気合の入っていて、こちらにも緊張が伝わってきます。 さすが本職!時代劇ドラマで観る立ち回りと同じでした (当たり前やろ!!)。

~昼食~
 出番は少ないのですが、朝早くから参加しているのでお腹が減るんですね。 昼食は東映さんのロケではお馴染の「コック長」のお弁当。 野外で活動した後に、みんなで地面に座り込んで食べる弁当は美味いんですね。 食後はまたまた、セット周辺をウロウロしながら時間をつぶしたり、他のエキストラさんと話をしてみたり。 そんな中、数学?の教科書らしき本を持っている女の子がいたので、話しを聞いてみると、県内の女子高生で演劇部に入っているそうです。 試験があるようで勉強中とのことでした。

~午後の撮影~
 午後からは午前の立ち回りの続きで、アングルを変え、エキストラも入ります。 シーンは午前の立ち回り、近くにいた民衆は一斉に逃げていくという単純なものです。 立ち回りを行う役者さんたちには、立ち位置や振る舞いなどの指示がされていましたが、私たちはとりあえずパニックになって逃げ惑うだけの説明です。 一般公募エキストラの集団の中には本職の方も紛れて、撮影が円滑に進むように簡単な演技指導なんかもしてくれます。
 しばらく出番がないので、またまた見学。 椎名桔平さん扮する織田信長に襲いかかる水野美紀さんとの立ち回り、刀と刀が激しくぶつかり合うはずが、気合が入りすぎたのか、椎名桔平さんの腕に当たってしまいNG。 無敵の織田信長が腕を切られて膝を地面につき蹲っていました(NGシーンで使えそう・・・)。 そんな撮影風景を渡辺いっけいさんの横で見ていました。
 もう一つ撮影するシーンがあったそうなんですけど、夕方になり明るさが足りないので終了となりました。

11月1日 レポート
~集合~
 午前7時、滋賀県高島市安曇川町の公民館に集合。 10月4日とは別の場所になります。 今日は織田信長軍の行軍シーンを撮影するので、鎧姿に変身します。 小袖に袴、地下足袋を身に付けロケ現場への移動時間を待っていると、急に小雨が降り始めてきました。 今日はずぶ濡れかな、11月に雨に打たれて一日外にいたら、確実に風邪ひくなぁ・・・ なんて思っていると、ロケバスがやってきたので移動開始。 マイクロバスで5分ほど走ったところの安曇川河川敷が今日の現場です。

~ロケ現場にて~
 現場に到着しバスを降りると、河原に敷かれたブルーシートには具足、武器、旗、撮影機材があり、準備が進められていました。
大勢のエキストラが次々とやって来て、支度を行い河原に集まります。 私は赤い鎧に陣笠、2間槍を装備しています。 久しぶりに2間槍を持ったのですが、3.6mもの長さの棒はジャマです。 着替えが済むと河原に集まり全員の準備が整うまで待ちます。
 全員の準備が整ったころ、配役ごとに分かれ侍大将として役者さんが付き、鉄砲隊、槍隊、旗隊などが完成していきます。 今日は行軍シーンなので4列に整列し、隊ごとに順番に配置につきます。 私たちはずいぶん後ろになってしまい、先頭では何が起こっているのかよくわからない状態です。 スタッフは拡声器で 「もっと下がって!」 と何度も言ってくるのですが、私たちの後ろには川が流れているので下がれません。 「そんなん無理やろ、無茶言うな!」 って感じの小言が聞こえてきます。
 ところで、これだけ下がってフレームに入るのでしょうかね? な~んて思いながら、本番を迎え 「スタート」 の合図とともに前後左右の人たちと歩幅を揃えて歩き出します。 100m以上の列が、10~20mほど行進すると 「ハイ、カット! OKで~す。 次のシーンにいきますので下がってください。」 と言われ、元の場所にぞろぞろ戻りスタンバイ、再び行進を行います。 こちらからカメラなんて見えていません。 どこからどういうアングルで撮影しているのかもわからないまま、歩いて、戻ってを繰り返し、良くわからないままそのシーンの撮影は完了しました。
 次のシーンでは出番なしということで、周りの人と話したり、赤とんぼと遊んでみたりしていると、「西田さん、福田さんの芝居の調整中なんでもう少し待っててください。」 という説明が聞こえてきました。 前の方を見てみると、ちょっとした人だかりみたいなものが出来ていて、近づいてみると西田敏行さんと福田沙紀さんがお芝居のリハーサルをされていました。 今日は俳優さんは来られないと思っていたのでちょっと嬉しいですね。

~昼食~
 ちょっと遅めの昼食をとります。 今日は弁当+炊き出しの豚汁。 河原は風が通り抜けて結構寒く、豚汁が美味しかったです。
昼食の後、撮影再開を待っていると監督とスタッフの動きが慌ただしくなり、良く見ると川の上流の方ではスタッフの一人が川の中に立っているではないですか! もしかして川渡りでもするの・・・?

~午後の撮影~
 撮影は再開され、昼食中のスタッフの動きはやはりアングルの確認のためでした。 川渡りを含んだ行軍シーンを撮るそうです。 私たちのスタート地点は川の対岸になるので先ずは川を渡らなければなりません。 渡る場所は浅瀬なので流れが速く、深さは膝くらいはありました。 私たち槍隊が持つ2間槍は長く中心を持たないとバランスが悪いのですが、中心を持つと槍の柄は水に浸かってしまいます。 「小道具なので水に浸けないで」 とか言われ、3.6mの槍を高く上げてフラフラしながら川をバシャバシャ渡っていきます。 対岸で待機していると濡れた足に風があたり寒いんですね。 何回かのリハーサルの後、本番を撮影し次のシーンの指示を待っていると、昼食中に川に入っていたスタッフが今度は下流の中州のようなところに立っていました。 そう、また川渡りのシーンです。 先ほどの場所よりも深く、太ももの真ん中くらいまであります。 一緒に川渡りをする馬は嫌がって暴れていましたが、好きで集まった私たちは、多少の小言も言いながらも川に入り結構楽しんでたりしています。 本番の撮影もすぐに終わり本日の撮影はこれで終了。 今回は行軍の末尾に居たので全く映ってないでしょうね・・・。