2009年劇場公開映画

     『カムイ外伝』 エキストラ出演レポート


作品について
原作  白土三平 『カムイ外伝』 (小学館)
脚本  宮藤官九郎
監督  崔 洋一
出演者  松山ケンイチ
放送日  2009年松竹系で全国公開

日程、撮影場所 (参加したロケのみ記載しています)
 撮影日時  1日目  2007年11月24日(土)  8:30〜13:00
 2日目  2007年11月25日(日)  6:00〜16:30
 集合場所  滋賀県高島市朽木麻生 「くつきの森」 自然研修センター
 ロケ現場  1日目  滋賀県高島市朽木麻生 「くつきの森」 自然研修センター
 2日目  滋賀県高島市朽木能家の小川
撮影シーン  1日目
  エキストラの撮影はありません。 ロケ現場の見学と崔監督との昼食会に参加
 2日目
  小川での鹿狩りシーン。 「くつきの森」 に戻り音入れ

1日目(11月24日)のスケジュール
8:30〜   
   13:00
 滋賀県高島市朽木麻生 「くつきの森」 自然研修センターに集合
  ロケ現場まで徒歩で移動
  撮影シーンの説明
  撮影シーンの見学
  監督と会食
 解散

2日目(11月25日)のスケジュール
 6:00  滋賀県高島市朽木麻生 「くつきの森」 自然研修センターに集合
  朝食を頂き、衣装に着替え
 6:35  着替え完了、ロケバスで待機
 7:40  ロケ現場に移動
 8:15  ロケ現場に到着。 出番まで待機。
10:30  小川での撮影開始
12:00  昼食
13:30  「くつきの森」 自然研修センターに戻り音入れ
16:30  解散


11月24日 レポート
 本日の予定は大幅に変更となり、エキストラの出番はありません。 通常ですとロケ中止の連絡があるだけなのですが、監督の計らいによりロケ現場の見学や食事会を開いてくださるということで、集合場所に来ています。 参加メンバーはよく見かける常連さんや初参加の人、その友人などでおよそ30〜40人ほどでした。 歩いて10分程度のところにあるロケ現場に移動するすることになり、ロケバスに乗る人もいましたが私は歩いていくことにしました。 雨上がりでぬかるんだ林道を奥へと歩いて行くと広場が見えてきて、トラックやマイクロバスがたくさん止まっていました。
 今日は出番がないので、特にすることもなくぶらぶらと機材や道具を見て回っていると、スタッフの方から今日の撮影の説明をするということで一ヵ所に集められました。 現在撮影されているシーンは、佐藤浩一さん扮する大名、軍兵衛が鹿狩りを行っているシーンだそうですが、こちらからは死角になり様子がわかりません。 鹿の角や玉のようなものがついた棒を持ったスタッフが走っているのが少し見える程度です。 説明によると、VFXというCGによる合成に使う背景を撮影しているということでした。
 シーンが変わり、馬で林道を駆け抜けているシーンの撮影ではフレームに入らない程度で近づくことと、フラッシュを使わなければ写真撮影の許可も頂きました。 といっても、山中で馬が走ってくるだけなので写真を撮るほどのことも無いのですけどね。 どちらかというとスタッフや機材を撮っていました。
 昼食時間となり炊出しテントで今日のメニュー 「他人丼+汁+揚物」 を頂き席に着くと、しばらくして崔監督が来られました。 崔監督はとても気さくな方で、自らの経歴や監督になってから経験した過酷なロケの話、また、映画監督ならではの世界観でこれからの日本を語っていただきました。
 昼食の後、出演の記念品として、Tシャツ、崔監督のサイン色紙を頂き、その後は残って見学するもよし、帰ってもよしということで自由解散となりました。 明日の撮影は午前6時集合なので帰ることにしました。
 

11月25日 レポート
 午前6時前に昨日と同じ 「くつきの森」 にやってきました。 濃い霧の中、スタッフの数名が出欠の確認をされており、受付を済ませ朝食をとります。 今日は人数が多くなんと、午前3時組みが着替えている最中でしばらく待機だそうです。 少し待ち、着替えに行くとその場で配役が言い渡され、今日は鹿狩りを行う殿にお供する足軽を演じることになりました。 今日はとても寒いので、襟ぐりが大きく開いたシャツを2枚着て、小袖&鎧を着て、鬘をかぶり、陣鉢を巻き、メイクを済ませてマイクロバスに乗り込みます。 ロケ現場は結構遠くて、現場に到着すれば8時を過ぎており、たくさんのトラックとテント、本番中は道路封鎖をするのでガードマンなんかも来ていました。
 周りは先日降った雪が残っていて空気はひんやりとしています。 既に大勢のエキストラが到着し、テントで暖をとっていました。 お供の足軽以外は狩猟民族の男性で、ボロボロの布をまとい、髪はボサボサ、肌は黒く塗られ、イメージは人類の進化の過程に出てくる原人/新人のイラストによく似た感じです。
 足軽の出番は無く、他の撮影が進められていきます。 撮影シーンは木々の死角となり全く見えないので退屈です。 途中、雄たけびが山間に響き渡り鳥肌が立つような瞬間がありました。 戦でも始まるかのようでした。 徐々に日が高くなり日差しが差し込むようになると少しずつ暖かくなり、木の幹や土から水蒸気が出てきています。 森も生きてるんだなぁと思いました。
 ようやく出番となり、腰刀、槍を持って撮影現場に移動します。 そこは、雪が残る小川の中州です。 鹿を追いながら、小川の中を走り抜けるというシーンだそうです。 わらじで走るため全員で危険な石や木を除き準備を行います。 馬も登場し一度、川原を歩かせると馬の体重に川底は耐えられず、足が沈んでしまい転倒。 馬のためカメラに映らない所に板を使って橋を架けることになり、作業が行われました。 我々は、足元を見ずに前を見て走ってくださいと言われたのですが、蛇行する小川を上流から下流に駆け抜ける私の進路には、中洲、小川、中洲、立木、中洲、小川、中洲、小川という順に障害物がありとても無理です。 リハーサルで軽く小川を駆け抜けてみると、水が冷たくて凍えてしまいます。(周りには雪が残っているので当然ですが)
 いよいよ、本番が始まり小川を走り始めます。 最後の小川に差し掛かった時には水は濁り、川底が見えず、思い切って小川に入ってみると、「深い!」 川底と中洲の高低差は50センチくらいありました。 落とし穴に落ちたような感じで、小川に沈み、右足を捻り、勢いで中州に出たものの立ち上がることはできず、そのまま前転して倒れました。 ぎりぎりフレーム外かなぁと思ったのですが、もう一回撮ろうということで、同じシーンを撮り直しました。 OKが出たところで撮影終了。 今日は1シーンのみでした。
 全員で集合写真を撮って、着替えを行った場所に戻り着替えます。
 続いて、音入れを行いました。 「くつきの森」 自然研修センターの草原に集まり、鹿追いの時に必要な声を録音します。 食糧となる獲物を追うので必死さが伝わるようにということで、スタッフの一人が鹿役となり全員で草原を追いかけ走りまわり大声を出します。 どのくらい走ったのかわかりません。 明日は筋肉痛確定です。 また、日頃大声を使うことがないので、腹の底から大きな声を出すことは難しいですね。 声が枯れてしまいました。 音入れが一番大変でした。