屋内工事(パワコン、開閉器の取り付け) 2008年 3月 20日

室内設備取付鳥瞰図 


 屋内設備の配置図になります。(上から見た鳥瞰図)

この配置に決定した理由は次の通りです。

 1.分電盤と電力メータに近いので、壁への加工が少ない。
 2.ユニットバスの天井裏から配線部分にアクセスできる。
 3.発電中はパワコンから音が出る(極小)ので居室から離す。
 4.後で取り付けた感を無くしたかった。

またこの条件は商談中に確認した、 「パワーコンディショナーからの発熱は微々たるもので、扉を閉じれば密室となる納戸に設置しても問題は発生しない。」 という内容が大前提となっています。
 しかし、実際稼働し始めると発熱量はかなり多く、日照時間が長くなる、5~9月では納戸内の室温は50℃を超えていしまいました。 また、パワーコンディショナーには冷却ファンは無く、自然空冷方式であるため、上面の表面温度は80℃を超えており、触ることもできず危険な状態となっています。
 これについては瑕疵ということで、後日換気設備の取り付けてもらうことになりました。
 

室内設備取付断面図 


 今度は断面図です。

 我が家の1階天井裏には入ることはできません。 天井と2階に敷かれたALCとの間は20cmくらいしかありませんし、点検口すらありません。 ただ、ユニットバスの天井裏に限っては30cmくらいの空間があり、点検口も取り付けられています。 浴室と納戸は壁を挟んで隣どうしなので、浴室天井裏は接続ユニットや分電盤、開閉器からの配線をうまく隠すことができます。

ユニットバス天井裏の洗面所暖房設備


 ユニットバスの点検口から内部を撮影した写真です。

 正面の壁の裏側には洗面所があります。 画像に見えるダクトと四角い箱は洗面所の暖房/送風/換気用の設備です。
 右側の石膏ボードの裏側は納戸になっており、パワーコンディショナーを取り付ける場所になります。

 居室や廊下などの浴室以外のスペースにはこのような空間がなく、画像に見える天井や右側の壁にはクロス(壁紙)が張られています。

ユニットバス天井裏の洗面所暖房設備


 1階の天井裏になります。

 図3の天井に取り付けられている石膏ボードを取り外した状態ですね。 分電盤から各部屋へのユニット配線が見えます。

黒い鉄骨は我が家が鉄骨住宅の証しとなる 「梁」 であります。 また、梁の上に見える白い板は、2階の床を支えるALC(軽量気泡コンクリート)になります。 ということで、1階の屋根裏のスペースは20cmくらいになります。

 この狭い空間の中で可能な限り、隠ぺい配線をしていただきます。 

ユニットバス天井裏の洗面所暖房設備 


 既設の分電盤です。

 左端の主幹のブレーカが 「ON」 なので送電中ですね。 画像の右上、左上に延びている白黒赤のケーブルはパワーコンディショナとの接続用で、主幹ブレーカの一次側に接続されます。 また、下に垂れさがっているケーブルは、発電モニターへの情報送信機のための電源になります。

 自宅サーバ (Webサーバやメールサーバ) が止まるので、接続する直前まで送電してもらいました。

開閉器への天井裏配線


 開閉器への天井裏配線です。(2個分)

 1階の天井裏にも断熱用のグラスウールがぎっしりと詰め込まれており、作業しにくそうですね。

 2回路ありますので、開閉器も2個取り付けることになります。 2本 (2回路分) はパワコンへ、もう2本 (2回路分) は分電盤に接続されます。

納戸への配線


 納戸に取り付ける機器への事前配線の様子です。

 手前から、パワーコンディショナーが2機、棚の上に開閉器を2個取り付けます。 パワーコンディショナーへの接続は太陽電池モジュールからのケーブル、開閉器へのケーブル、モニターへの通信ケーブルの3種類があります。

開閉器の接続


 開閉器の取り付け中の様子です。

 パワーコンディショナーは壁面に取付用の金具を固定し、その金具に引っかけて固定するような感じで取り付けられていました。 今は太陽光発電システムと既設の屋内配線との境界となる開閉器の取付中です。

分電盤への接続


 分電盤の主幹1次側に接続すれば完了です。

 パワーコンディショナーと分電盤との間にある、古いコードレス電話のようなものは、パワーコンディショナーから送られてくる各種情報を発電モニターに無線LANを使って送信する機器です。
 無線LANなので発電モニターの置き場所には困りません。 ACアダプターが届く範囲であればどこでもOKです。

仕上がり(パワコンから接続ユニット)仕上がり(接続ユニットへ)


 接続ユニットからパワーコンディショナーへのケーブルが2本露出配線となっています。 露出といってもユニットバスの天井裏ですから、全く問題ありません。 それ以外の配線は全て石膏ボードの裏側に隠してもらっています。
 この狭い作業スペースのなかで上手に施工しているなぁと感心してしまいます。 予想以上の仕上がりで満足しています。

機器取り付けの仕上がり


 納戸に設置する機器の仕上がりです。

 かなり狭い場所に取り付けてもらうことになりましたが、仕上がりには十分満足しています。 機器どおしの隙間が揃っていないのは、パワーコンディショナーの右側面には自律運転用のアウトレット (コンセント) が付いているためなんです。 日中に長時間停電が発生した場合は右側面のアウトレットに電気製品をつなぐことができます。

接続ユニットへのケーブル外壁のコーキング


 パワーコンディショナーからやってきたケーブルで、接続ユニットと接続します。 場所は昨日入れ替えたキャビネットの真上になります。 1本のケーブルにつき接続ユニットが1台取り付けられます。 我が家では設置する太陽電池モジュールの枚数の関係で接続ユニット2台と昇圧ユニット1台を取り付けます。
 外壁に穴をあけケーブルを通したあとの隙間にはコーキングをたっぷりと仕込んでもらいました。

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