パントリー(食品収納庫)内、ストッカー製作 完成 2007.6.3


 先週作った木製ラックの隣に缶詰やレトルト食品、インスタントラーメンなどの食品や洗剤などのケミカルを収納するための棚を製作しました。 奥行きはそれほどいりませんが棚板はたくさん欲しいということで、参考にしたのはスーパー等にある食品陳列棚です。 小さな箱入りの商品がきれいに並べられているように、我が家の小物たちもきれいに並べて保管しようと思います。 


 すること1. 出来上がりイメージを考えます。

 
 またまた、我が家のパントリー付近の図面です。 図面の赤枠の部分には前回作ったSPF製のラックがあります。 今回の薄型ラックは青枠の部分に設置します。 今回も棚板の間隔が悩むところですが、保管予定の食品やケミカルの高さを測った結果、棚板間隔を30cmにし6段作ることにしました。
パントリー図面
ラック全景 ←出来上がりイメージです。
高さ 1700 mm
横幅 619 mm
奥行 139 mm
棚板間隔 300 mm

 今回も支柱に設けた溝に棚板をはめこむように取り付けます。 ただし、パントリーの扉を開けると正面に見えるため、棚板をはめる溝が見えないように加工します。
また、落下防止の柵を取り付けることにしました。


 すること2. 材料と道具の買い出し。

 
 奥行きが14cm程度になったのは1×6材を棚板に使ったためです。 板を張り合わせて棚板を作る場合より手間と材料が少なくて済みます。 1×8材も売っていましたが、今回はこちらで製作します。

■購入した材料、道具
SPF 1×6 6フィート(19×139×1820mm) 4本 支柱と棚板に使います。
ステンレスパイプ (直径 8mm) 6本 落下防止柵に使います。
100円均一の店(ダイソー)で安く手に入ります。
    総額 2000円ほど

■必要な道具
さしがね/スコヤ ケガクために必要ですね。
丸鋸&チップソー 普通ののこぎりでも良いですけど、切り口が平らで綺麗なのと作業が早くお勧めです。
のみ 棚板をはめ込む溝を掘ります。
ゴムハンマー 棚板の取り付け位置を微調整します。
ディスクグラインダー ステンレスパイプを切断します。
電動ドライバー コーススレッドを締める為に使います。ハンマー付がお勧め。
電動ドリル チャック式が便利ですね。
キリ(2mm程度) コーススレッド用の下穴を開けます。
キリ(8mm) ステンレスパイプの固定用穴を開けます。
ヤスリ/サンダー/かんな 表面を仕上げます。
   


 すること3. 木材を削り各パーツを作ります。

 
支柱


1×6材を加工します。 最も手間のかかっる支柱の加工にかかります。
ラックの柱として使いますので、以下の点に注意して加工します。

 1.支柱の底面は直角に切り、切り口を平らに仕上げる。
 2.溝の高さは19mmとしているが、棚板の厚みに合わせる。
 3.溝の深さは、9mmにする。(厚みのおよそ半分)
 4.丸鋸のチップソーの出刃量を9mmに調整。
 5.溝の幅は出来るだけ広く取ったほうがよい。(寸法にはこだわらない)
 6.チップソーの厚みを考慮して、ケガいた線の内側を切る。
 7.のみとハンマーを使い、棚板をはめこむ溝を削る。
 8.溝の底は出来るだけ平らに削る。
 9.ステンレスパイプを取り付ける穴は、貫通しない程度で深めに。
10.左右対称のものを2本作る。
支柱の拡大図
 

支柱加工中の写真 加工中の支柱とステンレスパイプです。

棚板をあてがい、寸法を確認しながら加工していきます。

ステンレスパイプは 610mm の寸法で切断します。
棚板より長めに切ると組み立てが少しだけ楽になります。

棚板加工
棚板拡大こちらは棚板になります。
支柱と隙間無くぴったり収まるように加工します。
ポイントは10mmの部分と溝の深さが合っていることですね。 浅いと隙間が多くなり、深いとコーススレッドを打ち込んだときに傾きます。

丸鋸を使えば、まっすぐ切れ、断面もきれいな上、なによりも作業がはかどる所がいいですね。 溝を彫る場合でもチップソーの出刃量を調整すれば、深さが一定のものが出来上がるのでとても便利なツールです。


 すること4. 各パーツを組み立てます。

 
棚板組み込み   出来上がった各パーツを組み立てます。 支柱をを寝かし棚板をはめ込んでいきます。 寸法どおりきれいに加工できていれば倒れることも無く、写真のように何枚も続けて立てることが出来ます。 

 続いて少し長めに切断したステンレスパイプを立てていきます。 気をつけることは棚板よりも少しだけ (5mmくらい) 長めになるようにしましょう。 棚板と同じ長さになってしまうと、支柱をはめ込む時にうまくかみ合いません。

 写真のように各パーツを立て終わると、上から支柱をはめ込みます。 先にステンレスパイプを差込んでから棚板とかみ合わせます。 なかなか難しかったです。

後は支柱と棚板をコーススレッドで固定すれば、ハイできあがり。


 すること5. 完成。

 
 左の写真は完成したラックです。 玄関に立ててみるとかなり薄いことがわかります。 実際に使えるスペースは奥行き12cm程ですが、袋入りインスタントラーメンやドレッシング類、カレールー、缶詰、洗剤を置くにはちょうどよいサイズです。
 右の写真は階段下パントリーに設置した状態です。 左側の2×4製ラックにネジ打ちしているので倒れることはありません。 設置してから気がついたのですが、最上段にステンレスパイプを付けていると、狭くて何も置くことが出来なくなってしったので取り外しました。
完成品 玄関で立ててみた 完成 階段下パントリーに設置
 食品たちを並べてみました。 薄いラックですがたくさん置くことができ、システムキッチンの引き出しを占領していた未開封の食品が無くなり使いやすくなりました。(夫の想像ですが・・・。)
また、在庫も一目でわかりますし無駄な買い物も減るかもしれませんね。

 今回のDIYはなかなかよく出来ていて自分でも満足しています。