エントランスにレンガを使ったフラワースタンドを制作しました。 製作期間は5日程度、とは言っても真夏の炎天下では作業効率が悪いため、朝の涼しい時間(朝の7時~10時ころ)だけ作業をしました。 実際のところは2日ちょっとでできるはずですね。
初めてレンガを積んでみたのですが、予想より簡単に出来上がり満足しています。 |
すること1. 出来上がりイメージを考えます。
市販されているフラワースタンドといえば、樹脂製や金属製の階段状のものが多く、レンガ製のものはほとんどありません。
イメージしているものは、40cm四方、高さ60cmほどの柱状。 レンガ製もしくはタイル貼りでよく住宅展示場のエントランス付近に設置されており、上には植木鉢が置かれているような感じです。 伝わりますかね??
ガーデニングの本を参考にして、我家のエントランスとアプローチの大きさを考慮して、大きさと形を決めました。 計画したものは意外と大きく 『スタンド』 というよりは 『台』 といった方がふさわしいような気もします。

← こんな感じのものを作ろうと計画しています。
レンガを9段積むのは素人には難しいかも・・・。
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すること2. 材料と道具の買出し。
デザインが決まったので、車で1時間半ほどのところにある某大型ホームセンターのエクステリア資材売り場に行き、そこで写真のようなオーストラリアレンガを見つけました。
微妙な焼きムラや角の欠けた感じが、古レンガのようで気に入り、81個を買って帰りました。 他にもレンガを半分に割るために必要なタガネや、レンガどうしの間隔を一定に保つためのスペーサーとして使う木材、モルタルなんかも買って帰りました。
1個4kgをバラで買ってきたので、積み降ろしが大変。
積むときは店員に手伝ってもらったので楽でしたが、降ろすときは片手に1個ずつしかもてないので、ガレージと庭を40往復・・。 これだけでクタクタになってしまいました。
オーストラリアレンガ 230×110×70 |
81個 |
@165円 微妙な焼きムラと欠け具合がいいです。 |
インスタントモルタル |
2袋 |
前に使ったセメントと砂が残っていたのでそれを使用し、
不足分を購入。 |
六角ボルト M12×250mm |
4本 |
気休めですが、アンカーとして使いました。 |
レンガタガネ |
1本 |
もちろんレンガを割るためですね。 |
南洋材 14mm角、14mm×38mm |
1本 |
立方体に切断して、レンガを積む際にスペーサーとして
使いました。 |
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総額 1万6000円ほど |
掘るもの (シャベル、ツルハシなど) |
基礎コンクリートを流すために地面を掘ります。 |
ハンマー |
アンカーを打ち込んだり、レンガの水平を出すために使います。 |
水準器 |
レンガの水平を確認するために使います。 |
タフブネ |
水を張り、レンガを付けておくために使用します。 |
ベニヤ板 |
この上でモルタルを作ります。 |
コテ |
モルタルを盛ったり、目地を塗り込んだりします。 |
ワイヤブラシ、ブラシ |
レンガ表面に付着したモルタルを取り除きます。 |
ノコギリ |
木材を切断してスペーサを作ります。 |
メジャー |
もちろん長さをはかります。 |
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すること3. 基礎を作ります。
我家の庭は、地盤改良材+ロードローラによる転圧された土地に5センチほど白砂が敷かれていますので、砂を除けば平らな固い地面が出てきます。 表面を少し掘ってならすだけで、そのままレンガを並べることができますが、普通の花壇より高く積み上げるので、倒れないようにアンカーを打つことにしました。
地面に穴を開けコンクリートを流し、長さ25センチの六角ボルトを打ち込み、レンガを並べる部分に、3~4センチの厚さでコンクリートを流し表面を平らにならします。
プロの目から見たらどうなんでしょう? この程度のことで転倒を防ぐことなんて出来ないかもしれませんが、無いよりマシということで自己満足しておきます。
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コンクリートを流した状態です。
地面を掘ってみると、犬走りやポーチのコンクリートがはみ出していて、レンガがきれいに並びません。 コンクリートを流す前に、ハンマーとタガネを使ってコンクリートのバリをハツっておきました。
おおまかな寸法 95センチ×35センチ |
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すること4. レンガを積む準備。
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レンガを水に浸します。 適当な大きさの入れ物が無かったので、タフブネにレンガを入れ、モルタルはベニヤ板の上で作ります。
レンガ |
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気泡がでなくなるまで十分に水を吸わすことで、モルタルの接着が良くなります。 |
モルタル |
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セメント:砂=1:2~3 程度で作りました。
水を加えずセメントと砂を混ぜただけのバサモルを作っておいても良いのですが、場所が無いので使う分だけ毎回練っていました。 |
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すること5. レンガを積んでいきます。
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コンクリートの上にレンガを並べていきます。
一段目は水平になるように特に注意します。 多少の差が積み上げるほど大きくなりガタガタになります。 幅が1mもないので水糸は張っていませんが水準器を使いい1個ずつ丁寧に並べていきます。
レンガとレンガの間隔は角材をサイコロ状に切り、挟むことで一定に保っています。 この方法はレンガを何段も積んでも下の段のモルタルが重みではみ出ることもないのでなかなかいい方法ですよ。 |
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順にレンガを積んでいきます。
水準器を使って水平垂直を確認しながら、6段目まで積みます。 目地のモルタルも目地コテを使ってきれいに仕上げていきます。 ここで私は面倒くさくなって目地の仕上げを素手でしていました。 後で気がついたのですが、指紋がほとんど消えていて親指の腹の部分から薄っすらと血がにじんでいました。 セメントは強アルカリ性なんですって。 素手で扱うと皮膚が侵されるのでやめておきましょう。
目地を広めにしたので、モルタルの減りが予想以上に早く近くのホームセンターに買いにいきました。 とりあえず、水だけでOKなインスタントモルタルを一袋!
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6段目 |
6段目を積み終えたら、基礎を作ったときに掘り出した砂利などで埋め戻し、角材で橋をかけ、真ん中を残し7段目の外周を積みます。
外周のモルタルが乾くまでの間に中に収めるレンガを準備します。 タガネで半分に割り、収まり具合を確認しながら大きさを整えます。 断面のエッジも他の辺の角の落ち具合に合わせてタガネで削り整えておきます。
モルタルがある程度乾いたら、角材の周りにモルタルを流し、準備しておいたレンガを目地の幅が均一になるように3個並べ、モルタルで周りを埋めて整えていきます。 意外とたくさんのモルタルが必要で、再びホームセンターに買いに走ることになりました。 とりあえず、水だけでOKなインスタントモルタルをもう一袋!
目地コテで押さえていけば、いくらでもモルタルが入っていくので調子に乗って作業していると、淵に並べているレンガが外側へずれてしまいました。 もう少し固まるまで待てば良かったのですが・・・。 半渇きになっていたので修正に手間がかかりました。
一気に仕上げたので、写真がないんです。 |

7段目 |

8段目 |
8段目の外周を積みます。
特筆することは無いですが、このあたりは植木鉢などを置くとよく目に止まる高さになるので、垂直水平はしっかり出して美しく仕上げないといけません。 |

9段目 |
最上段になる9段目を積みます。
8段目には6段目と同じように角材の橋をかけ、9段目の外周となるレンガを積みます。 レンガが動かなくなる程度乾燥するまで待ち、中にモルタルを流し、あらかじめ準備しておいたハーフサイズレンガを収め、ハンマーで軽くたたきながら9段目を面として仕上げます。 |
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すること6. レンガの表面を磨く。。
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一応出来上がりの写真です。 モルタルのはみ出しが多い部分やこびり付いた部分はタガネでハツっていき、モルタルで白くなった部分は水を流しながらワイヤブラシで磨きます。 磨いているうちにスチール製ワイヤブラシが短くすり減って使えなくなり、もう一本買いに行いって磨き上げましたが、まだレンガの表面に白くセメント後が残っています。 時間があればもう少し磨いてみようと思っています。 でも、初めてにしては、なかなか良くできたと満足しています。 |
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