バックアップツールの紹介 Partition Image

 最近(2009年1月) 気に入っているバックアップツールがこれから紹介する、「Partition Image」 です。 Windows、LINUXのパーティションイメージが作成でき、何といっても無料というのがとってもよろしい。 ddコマンドで10GBのパーティションのバックアップを行うと使用量にかかわらず10GB分のイメージファイルが出来上がります。 Partition Image は使用している部分だけバックアップしてくれるので、実行時間が短く、ディスクの消費量を抑えることができることも良いところですね。 スクリーンショット付きでバックアップの様子を紹介します。
 
■ PartitionImage の入手
 1.ここから System Rescue CD のisoイメージをダウンロードする。
 2.CD-ROMに書き出す。
 
■ CD-ROMから起動

 

1.作成したCD-ROMから起動する。
2.SystemRescueCD のブートメニューが表示される。
3.起動オプションの設定が必要なら、画面に従い設定する。
4.[ENTER] キーにより起動処理が始まる。
■ キーマップ選択画面

 

5.キーマップを選択する。
    「22 jp」 を選択すると良いでしょう。
    放置すると 「41 us」 が選択され、起動処理が進む。
■ SystemRescueCD の起動終了

 

6.しばらくすると起動処理が終わり、メッセージが表示される。

【メッセージの中で重要なところ】
 ◎Linuxパーティションを扱う時
   1./mnt/mydir を作成する。
   2./mnt/mydir にバックアップ先のパーティションをマウントする。
 ◎WindowsのNTFSパーティションを扱う時
   1./mnt/windows にバックアップ先のパーティションをマウントする。
■ デバイス名の確認

7.パーティションのデバイス名を確認しておく。
  % fdisk -l
IDEディスクのデバイス名
接続ポート デバイス名 パーティション番号 デバイス名
プライマリ マスター /dev/hda 1 /dev/hda1
2 /dev/hda2
スレーブ /dev/hdb 1 /dev/hdb1
2 /dev/hdb2
セカンダリ マスター /dev/hdc 1 /dev/hdc1
2 /dev/hdc2
スレーブ /dev/hdd 1 /dev/hdd1
2 /dev/hdd2
 
SATA、SCSIディスクのデバイス名
接続ポート デバイス名 パーティション番号 デバイス名
Port.0 /dev/sda 1 /dev/sda1
2 /dev/sda2
Port.1 /dev/sdb 1 /dev/sdb1
2 /dev/sdb2
Port.2 /dev/sdc 1 /dev/sdc1
2 /dev/sdc2
Port.3 /dev/sdd 1 /dev/sdd1
2 /dev/sdd2
■ パーティションイメージファイルの保存先のマウントと 「PartitionImage」 の起動

 

8.イメージファイルの保存先となるパーティションをマウントする。
  ◎Linuxパーティションを扱う時
    % mkdir /mnt/mydir
    % mount -t ext3 /dev/sdb1 /mnt/mydir
  ◎WindowsのNTFSパーティションを扱う時
    % ntfs-3g /dev/sdb1 /mnt/windows
9.「PartitionImage」 の起動。
    % partimage
■ バックアップ元/リストア先の指定

 

10.「Partition to Save/Restore」 ではバックアップ元/リストア先の
   パーティションを選択する。
11.「Image file to create/use」 ではイメージファイルを指定する。
  ◎Linuxパーティションを扱う時
    /mnt/mydir/[イメージファイル名]
  ◎WindowsのNTFSパーティションを扱う時
    /mnt/windows/[イメージファイル名]
12.「Action to be done」 では バックアップ/リストア を選択。
13.[F5] を押下し次の処理へ
■ オプション設定

 

14.「Compression level」 では圧縮方式を選択。
15.「Image split mode」 ではイメージファイルの分割方法を指定する。
   記録メディアの容量に合わせて分割するサイズを設定。
16.[F5] を押下し次の処理へ
■ イメージファイルの説明を入力

 

17.イメージファイルの説明を入力。
18.[OK] を押下し次の処理へ
■ NTFSファイルシステムをバックアップするときは警告が表示される

 

19.NTFSをバックアップするときは、警告が表示される。
   「現在、NTFSファイルシステムは実験的にサポートされます。」
   ってな感じの意味かな。
20.[OK] を押下し次の処理へ
■ ファイルシステムの情報が表示される

 

21.ファイルシステムの情報が表示される。
22.[OK] を押下し次の処理へ
■ バックアップ/リストアが実行される

 

23.処理が開始されるので、100%になるまで待つ。
■ 処理結果の表示

 

24.処理が終わると実行時間や転送レートなどが表示される。

  画面は vmwareサーバ にWindowsVistaBussinessをインストール
  したものをバックアップしたものです。 バックアップ先のデバイスも
  vmwareの仮想ハードディスクとなっています。

25.完了したらシャットダウンする。
   % shutdown -h now