ホーンは手軽に交換できるパーツですので自分で作業される方が多いと思います。 当然、私もこれくらいのことは自分でします。 しかし、E51エルグランドは簡単にはいきませんでした。 純正品とほぼ同じ大きさのホーンを選んだ方はとても簡単に交換できますが、私のように音質を重視して選んだ方は製品の形状が純正品より大きくなる場合がありこの場合、簡単に入れ替えるというわけにはいきません。 吸気ダクト、上下グリル、グリルを上下に分割するカバーを外す必要があります。 これからその手順を紹介します。

1.エスカルゴホーン
仕様
メーカ/商品名/品番 日建/エスカルゴホーン/ES155-12
定格電圧/電流 DC12V/3A×2
音圧 114db
周波数 460Hz(Hi)、380Hz(Low)
重量 330g×2
寸法 140(取付金具を含む)×103×60
特徴
 ・音の指向性と直進性を向上
 ・取り付け場所を選ばない厚さ60mmの超薄型、超軽量
 ・卓越のヨーロピアンサウンド
 ・保安基準適合品
 ・+-の極性なし
 店に十数種類並んでいる商品の中で目を閉じ順番に鳴らしていき、一番気に入った音色がこのホーンだったのです。 しかし製品のネーミングはイマイチですね。 (エスカルゴですよ。でんでんむしのことですよ。そのまんまやん!ってツッコミたくなりますね。)

2.上段グリル取り外し①
 まず、ボンネットを開き水色と黄色のクリップを外します。 水色のクリップは隙間にマイナスドライバーを差込み起こすか裏に手が入るので押し上げれば外せます。 黄色のクリップはプラスドライバーを使い反時計方向に90度回転すると外すことができます。
 吸気ダクトに固定されているホースを外しエンジンカバー(V6 3.5と書かれているカバー)を持ち上げながら吸気ダクトを取り出します。

3.上段グリル取り外し②
 赤丸のクリップを外します。 マイナスドライバーを使い反時計方向に45度回せばパチンと音がして外れます。 ポイントは回す力2、押す力8くらいで行ってください。 そうしないと相手はプラスチックなので潰れてしまいますので注意が必要です。

 写真は上段のグリルの右側ですが、左側にも同じようにクリップが付いています。 これを外しグリルを手前に引けば外れます。

4.グリルカバー取り外し①
 グリルを外す作業の中で最も難しい作業がグリルを上下に分割するように取り付けられているこのカバーを外す作業になります。 この作業さえ上手くできれば後は簡単ですから慎重にゆっくりと行ってください。

 赤丸のクリップ5個をマイナスドライバーなどを使い外します。

5.グリルカバー取り外し②
 カバーのクリップは赤丸の部分2ヶ所にあります。 内張り剥がし用の工具に軍手をあてがい矢印の方向に工具を押し込むようにすると外すことができます。 かなり力を入れないと外れないので思い切ってやりましょう。 左側も同じ要領で外します。注意することは勢いあまって外したときにヘッドライトにカバーを当てて傷つけないようにすることと左右共に外した際、落下させないことです。

6.グリルカバー取り外し③
 カバーを外すと内部はこのようになっています。 赤矢印のところに固定されています。 穴の向きを見ればわかると思いますが、カバーを外すときは前に押し出すように力を加えます。
 再び外すときのため、この穴の内側とカバー側のピンに少量のグリスを塗っておくと良いでしょう。

7.下段グリル取り外し
 黄丸の部分にクリップがありますので、マイナスドライバーを使い反時計方向に45度回転させて外します。 5個とも外すと下段グリルを外すことができます。

8.純正ホーン
 純正ホーンは電動ファンの上についています。 見ての通りここにホーンを付けるには純正品と同等サイズの物が必要になります。
 私のように選んだホーンが大きい場合は取り付け位置を変更しなければなりません。 さらに、配線(黄色矢印のケーブル)も届かなくなりますので、ビニールテープを剥がし緑矢印付近までホーン用ケーブルをほどきます。

9.エスカルゴホーン
 ホーンはこの位置に取り付けました。 取り付けに際しての注意は音の出口を必ず下に向けることです。 横や上を向いていると水が内部にたまり音が変わったり内部が錆びたりします。
 ホーン用のケーブルをゲルコートチューブやスパイラルチューブなどで保護しホーン近くに固定すると共に端子への接続も行います。

10.取り付け完了拡大図
 取り付け完了の図です。このホーンは取り付けステーがあまりにも強く固定されており向きの調整ができませんがケースの部分は回転するのでホーンを固定した後でも向きを調整することが可能です。

11.クリップ
 最後に、作業の中でマイナスドライバーを使い反時計方向に45度回転させて外したクリップは、組み立てるときにそのままでは使えません。 図のようにフレーム側から取り外しカバー側に取り付けてから、フレームに取り付けます。

文書で書くのは非常に難しいですが、クリップはカバー側に移してくださいということです。

 最後に逆の手順で組み立てれば完成です。