アンテナは原田工業のパルウスⅩを使いました。 Panasonicのロッドアンテナも持っているのですがエルグランドにロッドアンテナは相応しくないということでこちらにしました。 予想以上に受信性能はよく、今まで全く受信できなかったチャンネルも受信できるようになりました。 フロントガラス用もありますが視界にフィルムアンテナが必ず入り目障りになるのでリアクォータ用にしました。
 次に製品の仕様と特徴を示します。

~ 1.パルウスⅩ パッケージ ~
仕様
メーカ/商品名/品番 原田工業/PALUSE Ⅹ/FLA-110
受信チャンネル VHF ( 1~12ch )、UHF ( 13~62ch )、FM-VICS
ケーブル長 アンプ入力側:0.5m  アンプ出力側:6m
フィルム寸法 8cm X 33cm
質量 360g (片側・ケーブル含)
特徴
 ・フィルム部は0.25mmの極細パターン
 ・TV-4ch/FM-VICS対応5出力
 ・新方式のアンプ、アンテナパターンにより従来機より受信性能を向上 

~ 2.配線図 ~
 配線概要図になります。 各ケーブルの寸法を図内に記載しておきます。 アースケーブルがかなり短いのでアースを接続する場所を確認しておきましょう。 ボディーに小さい穴を開けアースケーブルを留めるのであればフィルムは好きな場所に貼れますが、既設車両ハーネスのアースに共締めするならフィルムを貼る場所は限られます。 また、電源のACCはラゲッジ部分に独立してありませんので、ラゲッジルーム電源ソケットから分岐するかセンターコンソール部から配線するかになります。 あとはカーナビのFM-VICS入力、チューナのダイバシティ入力を接続するだけです。

~ 3.クォータガラス下部のカバー ~
 クォーターガラスの下のカバーを外します。 電動カーテンをつけている場合は下側のフックを外しフリーにしておきます。
青丸部分がクリップの位置になります。 赤矢印の方向に引きますと外すことができます。 かなり硬いので思いっきり引いてみてください。

~ 4.クオータガラス下部のカバー ~
 カバーが外れるとこんな感じになります。 写真中央の茶色のコネクターを外すと完全に分離することができます。
 この部分は車両ハーネスが通っていますので、これに沿ってフロントステップ収納ボックスまで配線することができます。
 セカンドシート用のシートベルトが出てくる部分 (写真の左下) のカバーを浮かしておきます。 この中にフィルムアンテナ~アンプ間のアースを接続できるボルトが隠れています。 またチューナまでアンテナケーブル配線する時にもこの中を通します。

~ 5.パルウス取付け後 ~
 アンプ(アンテナブースター)は両面テープで固定します。 アンテナの左側に出ているケーブルはフィルムアンテナに接続しています。 また、右側のケーブルはTVアンテナ2本、FM-VICSアンテナ1本、電源2本(ACCとアース)が出ています。 取扱説明書によるとアースケーブルは絶対に延長してはならないそうです。 この場所に取り付けるのならば、無加工でアースを取ることができます。 左側も同様に取り付けますが、フィルムアンテナ部のアースケーブルがぎりぎり届くような状態ですのでよく確認してください。 また、アンプとチューナ間のケーブルは配線ルートによって届かなくなります。 フロアカーペットの下を通せば届きますがセカンドシートのレールがあり難しい作業になるでしょう。 また、左のクォーターガラスの下からバッドアの下を通して右のクォーターガラス部というルートにすると配線は楽ですが80cmほど足らなくなります。 1.5mのアンテナ延長ケ-ブルを購入し接続しています。

~ 6.パルウスⅩ 右側フィルム ~
 フィルムアンテナをガラスに貼り付けます。 シールではなくウィンドウフィルムと同じ要領で貼り隙間に気泡が入らないように作業を進めます。 ほぼ乾いたところでアンプからのケーブルを2本貼り付けます。 右側用のアンプはVICS用も含まれているので、貼付け場所が決められています。 さらにアースケーブルを近くの車両ケーブルのアースと共締めします。
 ガラス埋め込みのアンテナ線とできるだけ離した方が良いらしいですがこの場所でも十分です。
 これで作業は完了です。 外した内張りを取り付けテレビの受信状況をチェックしましょう。